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フォーラム雑賀崎現地視察・交流会
(2000年10月7〜8日)のスナップ

(フォーラム事務局撮影)



フォーラムメンバーと雑賀崎住民の交流会(2000年10月7日)
中央左はフォーラム代表幹事青山氏



フォーラムメンバーと雑賀崎住民の交流会(2000年10月7日)



フォーラムメンバーと雑賀崎住民による現地視察:番所庭園(2000年10月8日)


フォーラムメンバーと雑賀崎住民による現地視察:天満宮展望台(2000年10月8日)


関連記事

朝日新聞
2000年10月8日(日)

環境NPOが初総会
雑賀崎
きょう国会議員ら視察

 国や地方自治体の公共工事のあり方を監視する市民団体「環境行政改革フォーラム」(東京都品川区)の初総会が七日、和歌山市雑賀崎の旅館であり、各地の大学教授や環境NPOの代表ら約四十人が参加した。

 同フォーラムは一九九三年、環境問題に関心を持ち、政策決定過程の透明性を求める国会議員や研究者らが代替政策の提案などを目標に結成。雑賀崎の問題についても、今年八月、東京で国会議員を対象にヒアリングを開催するなどしてきた。

 雑賀崎沖埋め立てについては、木村良樹知事が五日、今年の環境調査費の執行見送りを表明したため、総会の議論も、今後の見通しに集中した。同フォーラムの代表幹事で早大非常勤講師の青山貞一氏は、「今回の予算執行停止は、行政にとって大変なこと。油断はできないが第一段階は明るくなった」と話した。また地元から参加した雑賀崎地区連合自治会長の中口裕さんは、「今後、計画の中止に向けて皆さんと一緒に行動していければ」とした。八日には、メンバーの福山哲郎参院議員らが現地視察をするほか、周辺のエコツアーも催す。

毎日新聞
2000年10月9日(月)

雑賀崎沖埋め立て 計画凍結を評価

−『環境行政改革フォーラム』−
住民交流会と現地視察実施  『監視、今後も必要』

 和歌山市雑賀崎沖埋め立て計画で、「環境行政改革フォーラム(青山貞一代表)」は7、8日和歌山市雑賀崎で住民交流会と現地視察を行った。参加者からは、木村良樹知事が事実上の計画凍結を打ち出したことを評価するとともに、中止に向
けて今後も行政監視が必要との意見が相次いだ。

 7日夜の交流会には国会議員や学者、ジャーナリストなど同フォーラムのメンバーと「雑賀崎の自然を守る会」、住民約50人が参加した。青山代表は「まだ楽観できませんが、行政が一度立てた予算を使わないというのは本来ならあり得ないこと。木村知事の判断は評価すべき」と述べた。さらに、「地道に活動してきた住民の方たちの姿勢が大きかった」とこれまでの反対運動を総括した。

 続いて、意見交換が行われ、平松紘・青山学院大教授は「知事の発言は財政面だけを強調しており、なお監視したい」と話した。

 福山哲郎参議院議員(民主)は「住民の方の運動の勝利であり、説得の勝利」と住民運動を評価した。また、名古屋市の藤前干潟問題にかかわってきた松浦さと子・摂南大助教授は「藤前では行政と対立するのではなく、一緒になって廃棄物問題を住民が考えてきている。雑賀崎も同様の方向に進んでほしい」と行政と住民にエールを送った。

 8日は雑賀崎周辺の番所庭園や金属工業団地、和歌浦一帯を視察、景観美と保護の重要性を再確認した。

【後藤 逸郎】

読売新聞
2000年10月9日(月)

和歌山・雑賀崎沖埋め立て
環境NGOと住民、意見交換

『計画中止まで県政監視を』

 和歌山市雑賀崎沖の埋め立て計画について、環境問題に取り組んでいる学者やジャーナリスト、国会議員らがメンバーになっているNGO「環境行政改革フォーラム」(事務局・東京都)と地元住民らが意見交換する交流会が七日夜、和歌山市内のホテルで開かれた。同計画を巡っては木村知事が今年度の環境調査費の執行見送りを表明したばかり。同フォーラムのメンバーからは「計画の中止が決まるまで、県政をしっかり監視すべき」との声が相次いだ。

 同フォーラムは八月、反対運動を展開する「雑賀崎地区連合自治会」(中口裕会長)と地元住民団体「雑賀崎の自然を守る会」(中井秀和会長)のメンバーと超党派の国会議員との意見交換会を開催するなど、地元住民らにアドバイスや支援を続けてきた。

 交流会には同フォーラムの青山貞一代表幹事らメンバー十六人と連合自治会や守る会の会員ら約四十人が参加。冒頭、青山代表幹事が「一度ついた予算を使わないことは役人にとっては大変なこと。しかし油断はできず、継続して行政を監視すべき」と呼び掛けた。

 中口会長は「木村知事は英断を下したが、中止とは言っていない。英知をお借りしたい」とあいさつ。この後、フォーラムメンバーから「知事の決断を県内外から褒めたたえ、引っ込みがつかないようにするのも一策」「行政当局とけんかするのではなく『一緒に環境を守りましょう』とパートナーシップを築く努力も必要」との助言が出された。

 また、メンバーの参院議員からは「住民の粘り強い運動の成果だが、前知事が体調不良で辞任せず、木村知事が誕生していなかったらどうなっていたか。偶然性という側面もあり、行政システムとしてきっちり中止出来るよう変えていくべき」との声も上がった。

 フォーラムのメンバーらは八日朝から雑賀崎の番所庭園や市内の埋め立て地などを見学。改めて景観の保護の必要性を痛感していた。


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